1年2012年03月11日 23時04分25秒

Sunset
東日本大震災から1年。出張先のシンガポールで、とても自分の国の出来事とは思えない恐ろしい津波の映像を見たあの日からちょうど1年。CNNのインターネットサイトで流れる黒い津波の映像を見た時の衝撃は、まるで昨日のことのように鮮明に思い出される。

防波堤を超え住宅街に流れ込む黒い波の映像。その映像の中に何人も何十人もの人が飲み込まれて絶命しているのかと思うと、目をそむけずにはいられなかった。衝撃的な映像のみを繰り返し流し続けるTVメディアに失望し、ロケフリで聴いたFM放送のDJが伝える励ましのメッセージに涙したのはもう1年前の話。

海外から混乱する日本の状況を見つめていて、津波以上に恐怖を感じたのが原発事故。福島第一原発1号炉の水素爆発の映像には言葉を失い、今まで生きてきた中で最も大きな絶望感を感じた。

ほとんどの原発が運転を停止した状態にあるが、再度運転を開始しようとする動きが見られる。ストレステストには合格したのかもしれないが、問題なのはそれを安全に運転・管理する能力が欠如しているということ。日本人の国民性からいって、原発を将来に渡り安全に運転管理しつつけることは難しいと思う。原発は廃止の方向で検討して欲しいと思う。

今自分が出来ることは被災地に経済的に協力することと、自ら万が一に備えること。大震災の教訓を忘れずに、このことを肝に銘じる日としたい。

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