ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験2012年07月18日 21時06分35秒

エイドリアーン
日本人でこれまで宇宙空間に羽ばたいた宇宙飛行士はたったの8人、金払って宇宙に行った秋山氏を入れても9人。ノーベル賞受賞者よりもメジャーリーカーよりもレアな宇宙飛行士がどのように選抜されるのかは、個人的に非常に興味のあるテーマ。

この本は2008年に10年ぶりに実施されたJAXA宇宙飛行士採用試験のドキュメンタリーで、最終選考まで残った選ばれし10名が臨んだ選抜試験のお話。受験者が実名のまま登場して人物像が紹介され、宇宙飛行士神罰試験の合格者が発表されるまでのストーリー。合格者はJAXAのHPで見られるんだけど、経歴や人物像に興味がある人はこの本を読むといい。

一言で言うと、宇宙飛行士選抜試験とは「どんな苦しい状況でも決して諦めず、折れない強い心を持ち、他人を思いやり、己の言葉と行動で人を動かす力があるか」を見極めるための試験。輝ける学歴、職歴をもつプロフェッショナル揃いの受験者に問われているのは人間力。

この本読んでると、選抜試験の評価項目が会社の昇進試験とかで求められるディメンジョンと重なっててちょっちブルーになるかも(笑)。リーダーシップにフォロワーシップ、それって一般企業の管理職に求められてる資質と同じよーな。 ...確かに欲しいね、ウチの会社にもこういう人(^^;

これまでの選抜試験は専門家の資質を持つ人材の発掘を目的としていたらしいけど、この回の選抜試験は国際宇宙ステーションのリーダーを担える人材の発掘を目指したと言う。こういう分野で日本人が活躍するのは嬉しいよね、遠くない将来に日本から国際宇宙ステーションのコマンダーが登場するかもしれないと思うとワクワクしてくる(^^)