比較記事2015年06月22日 23時25分19秒

平成5年式 NA6CE
NDロードスターが正式に発表されてから、よくハチロク/BRZとNDロードスターとの比較した記事を目にするようになった。両者とも現在入手できる国産スポーツカーという事もあってライバル視される2台だけど、NDのオープン2シーターに対してハチロクはクローズド2+2。排気量も500cc違うので当然ながら両者のキャラクターは大きく異なる。

出力はハチロクの200ps/20.9kgに対して、NDロードスターは131ps/15.3kgmとハチロクの方がかなり高出力。車両重量はハチロクの1230kg(GTリミテッド)に対して、NDロードスターは1010kg(Sスペシャルパッケージ)と、コチラはNDロードスターの方がかなり軽い。パワーウェイトレシオはハチロクが6.15kg/psなのに対して、NDロードスターは7.71kgとパワーに勝るハチロクのほうが1kg/ps以上も優れている。当然ながら加速勝負ではパワーウェイトレシオに勝るハチロクのほうが速い。

だけどハチロクより速いクルマは幾らでもある。ハチロクが速いといってもそれはNDロードスターと直線加速を比較した場合の話で、上には上がいる。20年前のR32タイプMだってS13シルビアだって直線加速はハチロクより速いと思う。一方NDロードスターの魅力はコーナリング。徹底した軽量化とマスの集中でコーナリングスピードは国産車最高レベル。当然ながらハチロクよりもコーナリングは速いしそのポテンシャルも高い。

NDはトータルバランスに優れるって評されてるけど、実際はコーナリングを徹底的に追及した尖ったマシンでもあるんだよね。残念ながらコーナリングの速さを明確に表すスペックというのはなかなか無いんだけど、排気量を落として馬力を諦めてまで理想のコーナリングを追求したスポーツカー。ゼロ戦みたいでもあるし、切れ味鋭い日本刀のようでもあるし、なんか凄くカッコいい。

燃費の良さもNDの大きなアドバンテージ。高速道路をおとなしく走れば20km/lを超えるというから、今住んでる市川から香川の実家まで無給油で走破できてしまう低燃費。一方リッター100馬力を搾り出しているハチロクの燃費はそれなりで、低燃費走行に徹しても15km/lは超えられないと思う。NDが必要十分なパワーを出しながら圧倒的な低燃費なのが凄いと思うんだよね、さすがは圧縮比13のスカイアクティブG。

個人的に魅力を感じるのはやっぱNDロードスターだね(^^)