22周年2015年08月17日 23時59分58秒

実家にて
今日は8月17日、ロードスターの納車記念日。丸22年を迎え、いよいよ今日から23年目に突入。俺が生まれてから大学を卒業する頃までに過ごした時間と同じくらいの時間を既にロードスターと一緒に過ごしているって事になる。

ユーノスのディーラの販売員は皆若い女性だったんだよね。バブルの余韻醒めやらぬ、ワンレンボディコンチックな装いだった。クルマの事なんて大して詳しくない、さほど興味がある訳でもない若い女性に短いスカート履かせてクルマを売らせてただなんて、あの頃のマツダはどうかしていたと思う。何もかもが普通じゃなかったバブル経済の中でロードスターが開発されたと思うと、マツダってホント面白い会社だと思う。

当時付き合い始めたばかりの今の嫁さんとユーノスのディーラに納車に行ったんだけど、ディーラの担当のおねいさんに「そういうことなのね」的な視線で見られたのを覚えている。仲の良かった同期が今度飲み会しようっておねいさんに何度も声掛けてたので、多分本気でアレンジしようとしてくれてたんだと思う。歳は少し上でどこにでも居そうなクルマに詳しくない普通のお姉さんだったけど、顔は全く思い出せん。

初めてロードスターで実家に帰ったのは1994年の夏だったと思う。まだ爺さんも婆さんも健在で、ロードスターの運転席に座ってる写真が残っている。小さい体がクルマに埋もれて、ドア越しに首から上だけ見えてるあの写真。婆さんなんて自動車の運転免許持ってないのに、ロードスターの運転席座ってみてたし(笑)。ロードスターの隣に立つお袋はまだ40代だったんだよね、超若い。

子供の頃よく爺さんに「お前が免許取ったらクルマに乗せてくれ」って言われてた。幼かった俺は「お爺さん死んどるわ」っていつも返してた。小学校に入る前の話だけど、大人になるなんて超絶に未来の話で本気で爺さんは死んでるって思ってたんだよね。今思えば爺さんは意外と若くて、俺が免許撮った頃はまだ60代だった。結局一緒にドライブはしなかったけど、孫が買ったクルマの運転席には座れた爺さん。一体どんな気分なんだろうね。

ロードスター買った頃から、このクルマは将来価値が出るクルマだと思ってた。ピュアスポーツだし、欧米メーカが類似車種を開発するほどの影響力をもっていたし、奇を衒わないシンプルなデザインも名車に相応しいものだと思ってた。もちろん高値で売るなんて考えた事は一度もないんだけど、そういうクルマを旧車と呼ばれるくらいまで長く所有する事を夢見ていたんだよね。古いクルマに乗るんだったら、どうせなら皆が羨むようなクルマがいいに決まってるでしょ (^^)

とにかく22年も乗ってればいい事も悪い事も、いろんな思い出が出来てくる。もう家族と一緒。買ったときからずっと手放さず長く乗ろうと思ってたけど、これほどに愛着が沸くとは想像していなかった。心からロードスターを買って良かったと思ってるし、この先も大事にしていくつもり。NDもいいけど、NA6を超える愛着は沸き得ないと思う今日この頃。