アルトワークス2015年12月25日 23時01分52秒

噴水
アルトワークスが15年ぶりに復活。アルトワークスと言えばスポーツグレードのススギアルトで、俺が免許を取った頃に一世を風靡していたクルマ。当時は550ccエンジンだったんだけど、過給器で64psを搾り出すパワフルなエンジンは500kg台の軽量ボディには十分だった。アルトワークスに乗せてもらったことはあったけど、かなり過激な加速で走る棺桶ちっくなクルマだった。

当時はバブルの真っ只中で、高卒男子が5年ローンを組んでGT-Rを買っていた時代。男が軽自動車に乗るのはカッコ悪いといった雰囲気があったので、田舎では女子に人気があった。そういえば近所の同級生の娘も乗っていたっけ。ワークスはヤンキー風の女子にも人気があって、丸目の専用エクステリアを纏った3代目アルトのワークスは特に人気があったと思う。

新型アルトワークスはいい。個性的なデザインに魅力的なパッケージング、リーズナブルなプライス、これぞアルトワークスといった出来栄え。昨今の安全要求に適合した結果軽自動車といえども車重は1トンに迫るモデルが多い中、アルトは670kgと驚くほどに軽量。最高出力は64psながら、10.2kgmの最大トルクは刺激的な走りをもたらしてくれるに違いない。最大トルクが3000rpmという低回転で発揮されているのも特筆すべき点の一つ。

20年前のアルトワークスと違い、もちろんエアバッグやABS、衝撃吸収ボディなどの安全機能も装備。これで車両重量670kgはホント立派だと思う。スポーツカーのNDロードスターとは直接比較されるクルマではないけど、アルトワークスの絶対的な重量の軽さはロードスターをはるかに凌駕するもの。トン切りスペシャルのSより320kgも軽いんだから、アルトワークスのドライビングフィールは大いに気になる。

車両価格が安くて維持費も安く、燃費も良くて、軽くて速い。これを買わない理由がないくらいに魅力的。買うならもちろん5速マニュアルミッションを搭載するグレード。ターボRSを買った人がちょっと可哀想だね、こんなすぐにワークス出すならターボRSは要らなかったんじゃないかと思う。