実家にて2016年04月09日 23時28分43秒

実家にて
香川の実家。母屋は築42年、家って結構長く持つんだね。生まれたときは古い家で、俺が3歳のときに両親がこの家を建てた。外装板は日焼けしているけど、サビが出ていないのが凄い。材質は亜鉛メッキ鋼板だと思うけど、40年以上も持つ耐久性は立派だと思う。

俺は15歳のときに高専の寮に入ったので、この実家には15年暮らした。実家を離れてからの日々が実家で暮らした期間の2倍を超えてしまった。ほんと月日の経つのは早いね、通りでみんな歳をとるはずだ。隣の小さい建屋は祖父母が暮らしていた離れだけど、今は俺の物置ルームとなっていて、ロードスターやバイクのパーツ、フロータにカヤック、あとオーディオ機器なんかの置き場となっている。

祖父母は亡くなり、両親は歳をとり、家は古くなったけど、ロードスターは昔と変わっていない。もちろんロードスターもボロくなってきてるけど、見た目は24年前の納車時とさほどかわらない。ロードスターを見てるとなんか不思議な感じがするんだよね。祖父母がロードスターのシートに座る写真もあるし、生まれて数ヶ月の息子が座る写真もある。なんかタイムマシンみたい。

最近は時々息子をロードスターの前に立たせて写真を撮っている。息子が大きくなってロードスターの前で気を付けをする幼い自分の写真を見たとき、そのクルマにまだオヤジが乗ってたら嬉しいんじゃないかと思ったりして。もし自分がロードスターのハンドルを握れない歳になって、その時に息子が乗ってくれたらこれほど幸せなことはないと思う。もちろん強制はしないけどね、息子が引き継いでくれないときは廃車にするつもり。

出張で一人の時間が増えると、よくこういうことを考える。家族といると気付かない何気ない日常も、幸せなんだなって感じるようになる。改めてロードスターというクルマからたくさんの幸せをもらっているとも思う。「誰もがしあわせになる」って本当にいいキャッチコピーだね。このクルマが廃車になると、おれもポックリ逝っちゃいそうで怖い(笑)