G-Vectoring Control2016年05月09日 23時30分10秒

NA6はビニール幌に限る(^^)
いま凄く気になる技術がある。G-Vectoring Control、マツダが実用化したステアリングの応答性、走行安定性を向上させる新しい技術。SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICSコンセプトの第一弾となるのが、エンジン制御によってシャシー性能を向上させる「G-VECTORING CONTROL」技術なんだそう。

何か新しいモノを作ったのではないし、目に見える目新しい装備でも無いので、正直地味ではある。だけど個人的には今まで発表されたどのスカイアクティブ技術よりも気になる技術だったりもする。この技術は、日常走行から高速、ワインディング、緊急回避と全ての走行シーンで効果を発揮するという。カメラもジャイロセンサーも使わず、追加のアクチュエータも使わないというのがマツダらしい。

G-Vectoring Controlは車速とステアリングの舵角を入力情報として利用し、ECUを介してエンジントルクを制御する仕組み。舵角に応じて駆動トルクをわずかに減少させることで前荷重の状態を作り、クルマが曲がりやすくなるよう制御する。人間の知覚しきい値以下という細かなトルクを瞬間的に制御するんだそう。ドライバーが運転中に無意識に行っている細かいハンドル操作に対してもトルク制御は行われ、ドライバーの負担軽減につながるという。

G-Vectoring Controlについての様々な記事を読んでいて感じたのは、まるでノイズキャンセリングヘッドホンみたいな機能だなって事。幾ら無音室で原音中実再生を追及しても、普段音楽を聴くときは環境ノイズがついて回る。オーディオの音質を語るなら、環境ノイズを含めた総合的な音質を評価すべきだと思う。どのような使用状況でも確実に効果を発揮して、長時間の使用で明らかに疲れが低減されるノイズキャンセリングヘッドホンみたいだなって思った次第。

G-Vectoring Controlを装備したクルマに早く乗ってみたい。藤原常務は早い時期にこの技術を盛り込んだモデルを登場させると発言しているようなので、近いうちNDロードスターにも搭載されるんぢゃないかと期待 (^^)