水平対向エンジン+FRパッケージ2016年07月12日 22時42分43秒

RX-VISION
ハチロクの足回りに付いて書かれたこの記事、なかなかに説得力があって面白い。コイルバネがオフセットされて装着されているストラット用サスペンションをよく見掛けるけど、あれはちゃんと意味があってのこと。ところがストラット式を採用するハチロクのフロントサスペンションはただの直巻きバネ。ボンネットの高さを抑えることを最優先したために、コイルバネをオフセットさせることが出来なかったという説明は説得力がある。

ハチロクには試乗したこともないんだけど、走りを犠牲にした見た目優先のデザインだったとすればスポーツカーとしての魅力は半減する。確かに横幅の広い水平対向エンジンにフロントエンジンリアドライブというパッケージングはフロントサスペンション設計が難しい。水平対向エンジンは低重心というアドバンテージと引き換えに、フロントサスペンションを収めるスペースに制限を受ける。

走りを追求した結果ボンネットが低くなったのなら大歓迎。だけどボンネットを低くするとコイルバネをオフセットしたサスが収まらないので、直巻きバネのサスを垂直に立てて取り付けたとしたら本末転倒。ボンネットを低くすることがハチロク/BRZの開発目標になっていたとすれば、技術力を売りにしたスバルもトヨタ化してきてるのかなって思う。

それともサスペンション設計を犠牲にしても、水平対向エンジンをフロントミッドに積む低重心化のメリットの方が大きいとの判断があったのだろうか。そう考えるとエンジン自体はそう軽くはないんだけど、無理なくダブルウィッシュボーンサスペンションが採用できるロータリーエンジンはスポーツカーのパワーソースに適したエンジンだと思う。

ロータリー誕生50周年の2017年、サプライズはあるのかな?あってほしいなぁ (^^)