RADWIMPS2017年05月30日 23時02分47秒



RADWIMPSにハマっている。今ヘビロテ中なのが「RADWIMPS 4 -おかずのごはん-」なんだけど、これ良すぎでしょ。RADWIMPS節に慣れてきたのかな、ちょっと聴いただけでハマってしまった。これでお勧めアルバムランキング3位だなんて、一体1位の「絶体絶命」はどんだけええんぢゃーってかんじ。

RADWIMPSの詩は平易な口語調の言い回しで難しい文学的な表現は使われていないんだけど、どの曲にも思わずハッとするような耳に残る表現が織り交ぜられている。ロックバンドなのにその歌詞はロマンティックなラブソングそのものと言ったものが多くて、そのギャップがまた面白い。

「有心論」
誰も端っこで泣かないようにと 君は地球を丸くしたんだろう?
だから君に会えないと僕は隅っこを探して 泣く 泣く
誰も命 無駄にしないようにと
だから君がいないその時は 僕は息を止め 待つ

「有心論」はRADWIMPSを代表するラブソングの一つだと思うけど、「誰も端っこで泣かないようにと 君は地球を丸くしたんだろう?」なんて、よくもこんな素敵な言い回しが思いつくもんだね。こういう歌詞が書けるのは凄い才能だと思う。地球という物理の象徴みたいな対象をこんな形で捉えることができるなんて、文才のない俺には天才だとしか思えない。

「25コ目の染色体」
次の世の僕らはどうしよう
生まれ変わってまためぐり合ってとかは
もうめんどいからなしにしよう 一つの命として生まれよう
そうすりゃケンカもしないですむ どちらかが先に死ぬこともない

「生まれ変わってもまためぐりあいたい」はラブソングでよくあるありふれた愛の表現。「生まれ変わってまためぐり合ってとかはもうめんどいからなしにしよう 一つの命として生まれよう」、これは斬新というか前衛的というか、とにかくこの表現に野田 洋次郎の非凡なる才能を感じずにはいられない。

「トレモロ」
満点の空に君の声が響いてもいいような綺麗な夜
悲しみが悲しみで終わらぬよう せめて地球は周ってみせた
本当に伝えたい想いだけはうまく伝わらないようにできてた
そのもどかしさに抱かれぬよう せめて僕は笑ってみせた

人生の意味を問うた「トレモロ」の歌詞が好きなんだけど、曲も歌詞に負けないくらい凄くいい。優しいメロディに乗って流れる綺麗な歌詞、ロックバンドが歌うのは反則だと思う。オッサンになって若いころに比べて感性は鈍ってるという自覚はあるんだけど、若い頃とは違う音楽の感じ方をしているような気がする。歳をとるのも悪くないなぁと思う今日この頃 (^^)