リトラクタブルヘッドライト2017年11月24日 23時19分56秒

リトラクタブルヘッドライト
ロードスターのリトラクタブルヘッドライトの完成度がハンパ無い。もう25年近く経っているのに一度も壊れていないし、今もウィーンって気持ちのいい音で素早く開閉する。ヘッドライトは安全上重要な機能部品なので万が一故障しても手動でポップアップする機能が付いているんだけど、いままで一度も故障したことがない。

リトラクタブルヘッドライトで不便なのがパッシング。ライトを上げているときは普通にパッシング出来るんだけど、閉じているとタイミングを逸してしまう。ロードスターのパッシングは夜間専用という事で(笑)。マイロードスターはNA6(1.6L)の最後期モデルなので、リトラクタブルライトを閉じた状態でパッシング操作をすると自動でライトが上がってパッシングしてくれる。これは初期型のNA6には無い機能なんだけど、未だに使った事が無かったりもする。

当時はハロゲンヘッドランプしかなかったし、ロードスターのスタイリングで固定式ヘッドライトを装備しようとすると、ヨタハチのようにボディ先端にライトを埋め込むしかなかった。NAロードスターはリトラクタブルヘッドライトの採用でスタイリングを崩さずに十分な光量を確保することができたんだけど、トヨタ2000GTもリトラクタブルヘッドランプを採用してるからかなり昔からあるアイデアだったんだと思う。

マツダはSA、FC、FDと積極的にリトラクタブルライトを採用してきたメーカだけど、NA6/8がリトラクタブルライトを採用する最後のモデルになってしまった。HIDやLEDといった新しい発光ユニットの登場で小型のユニットでも十分な光量が確保できるようになったので、たとえ安全上の要求がなくても構造が複雑で嵩張ってコストも掛かるリトラクタブルヘッドライトが今後復活する事は無いと思う。