ゼンマイ式時計2018年01月26日 23時19分22秒

1996年式オメガスピードマスター
子供の頃、家にある時計は全てゼンマイで動いてた。台所にあった時計は時刻を告げる鐘が鳴る振り子時計で、12時には12回鐘の音が鳴っていた。昼夜を問わず鐘の音が鳴ってたんだよね、結構大きい音だったと思う。ネジをフルに巻くと1ヶ月動作するんだけど、最初は進み勝手でネジが弱くなってくると遅れ勝手になってた。子供のできる手伝いの一つで、よくネジを巻かされてたのを覚えている。

目覚まし時計もゼンマイ式だった。毎日寝る前にネジを巻いて、朝になると鐘がうるさく鳴るタイプ。ゼンマイの動力を使って鐘を打つので、目に見えてネジの残量が減るんだよね。俺の使ってた目覚まし時計はネジをフルに巻いても二日は持たなかったと思う。ゼンマイ式の目覚まし時計を使っていたのは1980年まで。調子が悪くなってきたのでオレが分解して終了(笑)。

1980年に新しく買ったセイコーのドンドントーンはクォーツ式で、今も嫁さんが愛用している。ドンドントーンというのはセイコーが使っていたアラーム機能の名称で、最初はピピッと小さい音でなり始め、徐々に大きくなって最後はピピピピピーッっていう連続音になる機能。単2電池を使うところにちょっと時代を感じるけど、スヌーズも付いていてその完成度は高い。

俺が分解して壊したという体になっていたのか、ドンドントーンは何故か俺の小遣いで購入(笑)。当時は大型電気量販店なんて無かったので、購入は街の時計屋「杉本メガネ店」。初めてのメガネも高校入学祝の腕時計も杉本メガネ店で買った。

目覚まし時計がクオーツ式になって、毎日ネジを巻く事から開放されたのが嬉しかったんだよね。ネジを巻かなくても何年も動くクォーツ時計が信じられないほど便利に感じられたあの頃。それが37年後、まさか毎朝スピードマスターのネジ巻いてるとはね (^^)