エアフロを残した理由2018年02月23日 20時17分56秒

1993yr Eunos Roadster
エンジンに効率よく仕事をさせて大きなパワーを発揮させようとすると、燃焼を精密にコントロールする必要がある。燃焼を精密にコントロールするには、シリンダーに取り込まれた空気量とエンジン回転数に応じて正確に燃料を噴射し、正確なタイミングで点火しすることが重要となる。吸入空気量の把握なくして燃焼を精密にコントロールする事は出来ないと思う。

吸入空気量を素早く正確に測るのがエアフロ。吸入空気量が正確に測れないと燃料噴射量と点火時期の制御がいい加減になってしまい、その結果パーシャル域でのレスポンスが悪い、中低速域でパワーが出ない、燃費が悪いなど、いろいろと問題が出てくる。街乗り快適仕様とはいかない。インテークの圧力変化で吸入空気量を正確に推定できるとは思えないんだよね。少なくとも俺レベルではそれは現実的じゃない。

一方でアクセル全開時はインテークの圧力も大きく変化するので、Dジェトロでも比較的正確に燃料と点火時期がコントロールできるかもしれない。少なくともパーシャル域よりはコントロールしやすいと思う。しかアクセル全開時のパワーと気持ちよさの引き換えの割には、エアフロレスにして失うものは大きすぎる。正確な吸入空気量の把握というエアフロのもたらすメリットは、吸気抵抗の低減とは比べ物にならないほど大きいと思う。

Dジェトロ化してエンジンの調子が悪くなって、せっかくお金を掛けたのにクルマの扱いが雑になる。中古で売っても安くたたかれ、それを安く買ったユーザは当然それなりの扱いしかしない。Dジェトロ化のデメリットを理解せずにエアフロレスにして、どんどんボロくなっていくNAを見るのは悲しい (i-i)