タワーマンションのリスク12018年09月20日 23時15分43秒

夕焼け@富熊
先の北海道胆振東部地震では主力の石炭火力発電所が停止し、その影響で道内の全ての発電所が連鎖的に停止して北海道全域がブラックアウトに陥った。北海道でも高層タワーマンションが数多く建てられているらしく、停電の為エレベータが停止して住民が孤立する事態に陥ってしまったんだそう。階段を使って水と食料を地上30階まで往復するのは現実的とは言えず、札幌市内なにもかかわらず陸の孤島と化してしまった模様。

個人的にはタワーマンションを購入対象に考えたことが無いんだけど、実際にタワーマンションを買う人はそういうことが起こり得るという事は想定してたんだろーか。エレベータを動かすことができなかったという事は、マンションが非常用発電機などのバックアップシステムを備えていなかったということだと思う。非常用発電機はメンテナンスが大変でコストが掛ると思うけど、非常用電源に限らずタワーマンションには低層住宅には必要とされないような特別な装備が必要だと思う。

断水地域ではなくても、ポンプが駆動できないとマンションでは水道が使えない。水を持ってタワーマンションの階段を上り下りするのは現実的ではないよね。中にはマンションに備え付けの自家発電装置が動き続け、被害が最小限に抑えられたケースもあったようだけど、それとて停止したエレベータの復旧には技術者による点検などが必要なので時間が掛る。エレベータやポンプ自体が故障する場合もあるだろうし、非常用発電機が水没したり壊れるケースも考えられる。

とにかく高層マンションは対処すべき災害時の課題には事欠かない。