アストロン2018年11月24日 22時27分06秒

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Seikoのアストロンが売れてるみたいだね。周りにも腕に巻いてる人がいるので、相当売れてるんだと思う。実売価格で20万円前後と決して安くはないんだけど、高機能と本物感が受けてるのかな。GPSを使って精度よく時刻を表示する事や自動でタイムゾーン調整をする機能はユニークでハイテクだけど、この時計のヒットは高級時計と位置付けたそのコンセプトにあると思う。

開発費は掛っているだろうけど、クォーツムーブメントなので量産性は高い。機械式の50万円の時計で採用されるのと同等のクオリティの無垢のステンレスもしくはチタニウム材の高精度なケースやベルトを採用しても、コストパフォーマンスの高いムーブメントを搭載するアストロンなら20万円くらいで十分採算が取れる。

アストロンの先進的なデザインと本物感がヒットにつながったんだと思う。同価格帯で売られている時計は機械式時計が多く、ケースやブレスのクォリティはアストロンには遠く及ばない。結果的にアストロンを買った人は高機能と作りの良さの両面で高い所有する満足感を感じる。もしベルトやケースのクォリティを下げて10万円以下で販売していたら、今ほどのヒットは期待できなかったと思う。

個人的にはもっと安ければセカンドウォッチとして買ってもいいけど、20万円出してまで手に入れようとは思わないというのが正直な感想かな。今先進的に感じるアストロンの機能が、10年、20年後には時代遅れに感じると思うし、そもそも20年後にメンテナンスサポートが受けられるかも疑問。既に初号機は最新のモジュールに比べて機能的に劣っているし、俺にはこの手の時計に20万円の価値は見出せそうもない。

50万円の機械式のグランドセイコーの方に魅力を感じてしまう俺は完全なる昭和型 (^^;