趣味グルマ2019年03月23日 23時13分53秒

趣味グルマ
古いクルマで値打ちが上がるのは基本的に人気のあるクルマ。どんなクルマが人気があるかというと、オジサンが若いころに憧れたクルマや高くて手が出せなかったクルマなど。なので必然的にスポーツカーが多くなる。240Zなんかは国産車の黎明期に庶民にも何とか手が出せそうなピュアスポーツカーとして当時から人気が高かったし、トヨタ2000GTは高価すぎてクルマ好き憧れの存在だったんだと思う。

初代ロードスターはこの先値打ちは上がるかな?NA6は170万円という庶民価格だったので、2000GTのようなクルマ好きが夢見る存在ではなかった。標準車はコンパクトカー並みの価格設定だったので、2シーターを愛車にする勇気さえあれば所有することができた。若いころに乗ってたクルマをもう一度手に入れたいとか、NB、NC、NDといった後継モデルを所有する事で初代ロードスターに興味を持ったとかいう動機が多いんじゃないかと思う。

NA6は最新型でも25年落ち。安いのはボロいし、高くてもそれなりのメンテナンスをやらないと安心してアクセルは踏めない。合理的な判断をするなら新車で買えるNDに乗るべきなんだけど、マツダは補修部品を供給したりレストアサービスを展開する事でNA6を修理して乗るという選択肢を提供し始めた。170万円のスポーツカーを480万円出してレストアし、25年前のスポーツカーに気持ちよく乗るという選択。実にカッコいい。

無駄だらけで非合理的な行動だけど、そもそもスポーツカーは存在自体が無駄。人生において楽しいことは無駄なことが多いし、趣味というのは損得を超えて無駄を楽しむことでもある訳で。高いクルマにお金をつぎ込んで大事にするのは当たり前。安価なスポーツカーに大枚はたいてレストアして乗るなんて、高くて希少なスポーツカーを愛でるよりも無駄度は高い。

NA6はピュアスポーツなだけでなく、ピュアな趣味クルマでもあるんだと気づいた今日この頃 (^^)

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