プレミアムモデル2020年05月19日 23時24分39秒

momo prototipo
G-Shockのプレミアモデル投入が加速している。15年くらい前はコンパクトデジカメメーカーとして一定の存在感を示していたカシオだけど、スマホの普及で急速にデジカメ市場が縮小した今、カシオを支える屋台骨は腕時計になった。チタニウムやドライカーボンといった新素材を積極的に採用し、10万円を超えるモデルも珍しくなくなってきた。プレミア路線に進むことは、腕時計メーカーとしてカシオが戦っていく道としては正しいんだろうね。

一方でプレミアモデルを見てみると、搭載するムーブメントはバッテリー交換を不要とするソーラー発電やBluetoothによるスマホとの接続機能を持った最新のモノ。この辺のセンスというか、考え方がどうも受け入れられないんだよね。10万円もする時計なのに、ソーラー発電はないでしょ。果たして20年後にG-Shockをスマホにつないで使ってるかな?20年後に内蔵二次電池の交換サービスとか対応する予定はあるのかな?

機械式腕時計が今も生き残っているのは、その普遍性によるところが大きい。プレミアム路線を目指すなら、ムーブメントはバッテリー駆動の一番シンプルなモノを搭載するべきだと思う。ステンレスケース採用が話題になったGMW-B5000GDには、一番廉価(=最もシンプル)なG-ShockであるDW-5600Eのムーブメントを搭載して欲しいね。これなら20年後も機能的に陳腐化することは無いし、最量販モデルと同じムーブメントなのでスペアムーブメントの入手も比較的容易なハズ。