年金繰り上げ受給 ― 2023年07月23日 21時55分20秒
この記事面白いね。年金を繰り下げ受給する場合と、繰り上げ受給して受け取った年金を運用した場合の比較。年金額は人によって違うし、老後の就労状況なども一人一人違うので厳密には個々にシミュレーションをする必要があるけど、とても興味深い比較だと思う。もともと年金を70歳まで繰り下げ受給できる人は、60歳で受給を開始してその年金には手を付けずに丸々運用できるハズなので、この比較はあり得ないような想定ではない。
結論としては、寿命を90歳とする場合、年率3%で運用できれば70歳繰り下げた場合の受給額と同じになるとのこと。この記事の著者は運用が3%を下回る可能性に言及し、年金がなくても生活できるだけの資産を持たない人は「繰り上げ需給+資産運用」はしない方がいいと締めている。そりゃそうだよね。年金に生活を頼るような人はそもそも年金を運用に回せない訳で、とにかく安易に繰り上げ受給を選ばないように釘を刺したかったんだと思う。
この考察には重要な視点が欠けてると思うんだよね。現金を持つことの価値を適切に評価する必要がある。繰り上げ受給をするとひと月当たりの受給額は減額されるけど、より早い時期に現金を手にすることができる。繰り上げ受給をしてそれを元手に運用に回した場合、例えば70歳の時点でまとまったお金を手にしている。一方70歳で需給を開始した場合、まだ年金は1円も受け取っていない。
自らの死期が近づいてきたと悟れば、現金(=貯めた年金)を元手にやりたかったことに挑戦したり、大切な人と思い出を作る旅行に出かけたり、人生において悔いを残さないために使うという選択が出来る。人生の恩人に最後のあいさつに回ろうとしてもお金がないと叶わないし、現金は子供や孫に残すことだってできる。現金を早い段階で手にできる事は大きなアドバンテージであり、90歳時点の総受取額だけで判断するのは危ういと思う。
「今1000万円の現金を持っている」という事実は、「20年後に2000万円を持っているハズ」という期待値と等価ではない。その評価は人によっても、経済環境によっても変わり得るけど、「今現金を持つこと」に大きな価値があるのは間違いない。今まではあまり深く考えてなくて何となく65歳から年金受給しようと思ってたけど、60歳からに早めるのもアリだなって思った次第(^^)
結論としては、寿命を90歳とする場合、年率3%で運用できれば70歳繰り下げた場合の受給額と同じになるとのこと。この記事の著者は運用が3%を下回る可能性に言及し、年金がなくても生活できるだけの資産を持たない人は「繰り上げ需給+資産運用」はしない方がいいと締めている。そりゃそうだよね。年金に生活を頼るような人はそもそも年金を運用に回せない訳で、とにかく安易に繰り上げ受給を選ばないように釘を刺したかったんだと思う。
この考察には重要な視点が欠けてると思うんだよね。現金を持つことの価値を適切に評価する必要がある。繰り上げ受給をするとひと月当たりの受給額は減額されるけど、より早い時期に現金を手にすることができる。繰り上げ受給をしてそれを元手に運用に回した場合、例えば70歳の時点でまとまったお金を手にしている。一方70歳で需給を開始した場合、まだ年金は1円も受け取っていない。
自らの死期が近づいてきたと悟れば、現金(=貯めた年金)を元手にやりたかったことに挑戦したり、大切な人と思い出を作る旅行に出かけたり、人生において悔いを残さないために使うという選択が出来る。人生の恩人に最後のあいさつに回ろうとしてもお金がないと叶わないし、現金は子供や孫に残すことだってできる。現金を早い段階で手にできる事は大きなアドバンテージであり、90歳時点の総受取額だけで判断するのは危ういと思う。
「今1000万円の現金を持っている」という事実は、「20年後に2000万円を持っているハズ」という期待値と等価ではない。その評価は人によっても、経済環境によっても変わり得るけど、「今現金を持つこと」に大きな価値があるのは間違いない。今まではあまり深く考えてなくて何となく65歳から年金受給しようと思ってたけど、60歳からに早めるのもアリだなって思った次第(^^)