使途2025年04月10日 19時17分32秒

東九フェリー
この発想面白いね。お金の使い道をそれぞれ「過去」「現在」「未来」に向けた消費としてカテゴライズするという考え方。生きるための費用は「現在」になるのかな。生活保護を受給せざるを得ない人はなかなか未来に対する投資的なお金の使い方は出来ないと思うので、著者の意見はそれなりに納得感がある。だけど貯蓄はそもそも消費していないので「未来」に向けた消費ではないと思うし、あとヤケ食いは過去の清算のためなので「過去」というのは、ちょっとこじつけが過ぎると思う(笑)。

この考え方で気になったのが、住宅ローンはどのカテゴリーになるのかということ。個人的には「過去」だと思ったんだけど、どうかな。将来稼ぐ予定のお金を先に使う訳だから過去の消費に対して今支払いをしていることになる訳で、これは「過去」に対して使うお金に当たるんじゃないかと。だけど見方を変えて老後に住む住宅を確保する為だと考えると、「未来」に向けた消費と捉えることもできる。要は消費の目的次第で、「過去」にも「未来」にも変わり得るって事かな。

だけど「未来」へのお金が増えれば、収入も貯蓄もアップしていくという説は乱暴だし、説得力にも欠けると思う。もちろん「未来」に向けた消費をして収入も貯蓄もアップした人もいると思うけど、未来のために奨学金を借りて支払いに行き詰ったり、老後の住処を確保するために住宅を買って住宅ローンが返済できなくなってしまう人もいる。「未来」への消費と収入の間にどの程度の相関があるかは分からないし、少なくともそのような主張をするならデータによる裏付けが必要だと思う。

考え方は面白いと思ったけど、客観的な根拠に欠ける薄い内容の記事でした、ちゃんちゃん(笑)

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