レストアサービスの功罪2017年12月19日 23時21分24秒

鴨川ツーリング
マツダのロードスターレストアサービスはコアなロードスターファンには朗報だったと思うけど、一方で多くのロードスター乗りの心を折ったんじゃないかと思う。基本サービス250万円という価格は、ロードスターが旧車であること、旧車に乗り続けるにはお金が掛かることを認識させるに十分なインパクトがあったと思う。この先ずっと乗り続ける自信がなくて、ロードスターを降りたり新しいロードスターに乗り換える人も出てくるに違いない。

マツダは自身をレストアサービスのマイスターだとは思っていないのがいい。レストアプログラムの提供に当たっては、ロードスターショップの知見やアドバイスに真摯に耳を傾けたという。巷の自動車工場から仕事を奪うことなんて考えてないし、むしろ町工場に頑張ってもらって1台でも多くのロードスターを後世に残したいと考えている。そこでマツダが考えたのは、メーカーでないとできないサービスを提供するということ。それは補修部品の供給であり、メーカーグレードのレストアプログラムの提供だと思う。

マツダが提供するレストアプログラムのコストは高い。いくらロードスターを愛していても、お金のない人は依頼することができない。そういう人は補修部品を使って自分でレストアする選択肢もあるし、一度にやらずに気になる部分から仕上げていくのもいい。こつこつとお金をためてマツダのレストアサービスに申し込むという手もある。今までなかったメーカーにしか提供できないような選択肢を作ってくれたことが嬉しい。

マツダのレストアサービスはNA6が対象となっていて、同じエクステリアデザインでもNA8は対象となっていない。レストアサービスの対象となるNA6の製造時期は'89.9から'93.7。マイロードスターの製造年月日は'93.7.13と、対象車両の中でも最新モデル(笑)。俺がロードスター買った時はNA8に切り替わる時期で、同時期にNA8を買った人は多いハズ。俺はテンロクのNA6が欲しかったしNA6を買って良かったと思ってるけど、同じ時期にNA8を買った人がレストアサービスを受けられないというのは残念に思う。

基本サービスだけでもいいので、是非ともレストアサービスの範囲をNA8にまで広げてほしいと思う今日この頃。