Backyard Builder by HRC Eng. 「とあるエンジニアの日常」

バブル期にユーノスコスモっていうクルマがあった。コスモは伝統あるマツダの車名で、その名の通りロータリーエンジンを搭載して初めて市販化されたコスモスポーツがご先祖様。ユーノスコスモはその4代目で、マツダがバブル期に展開した5チャンネル体制のなかでユーノスのフラッグシップモデルとして販売されたモデル。ユーノスと言えば大ヒットしたロードスターが看板車種になったけど、マツダとしてはコスモをたくさん売りたかったんぢゃないかと思う。

当時はあまり関心が無かったんだけど、ユーノスコスモって超カッコいんだよね。まるでスポーツカーのようにワイドアンドローなパッケージング、キャラクターラインでごまかさない清潔感溢れるエクステリアデザイン。シンプルなデザインで上質なインテリア。搭載されるパワーユニットは唯一無二の3ローターターボエンジン。燃費が悪い事が話題になるクルマだったけど、趣味の車として乗るには最高のクルマだと思う。まぁ実燃費が2km/Lだと、俺の稼ぎでは趣味の車として乗るのも辛いよーな気がするが(笑)。

ロータリーエンジンに圧縮着火技術を適用すれば、どのくらいの燃費改善効果が期待できるんだろうね？仮に燃費が2ローターNAエンジンのレネシス13Bの2倍に伸ばせたとしても、実燃費で10-12km/Lというところか。ロータリーエンジンで10km/L超えるって凄いと思うけど、現在の2Lクラスのレシプロエンジンを積むスポーツカーと燃費では勝負になりそうにない。ND RFとか高速乗ると20km/Lくらい走るっていうし。

いっそ3ローター化して高級スポーツ市場で勝負する方が良いのかもしれない。12気筒エンジン並みに滑らかに回るといわれる3ローターエンジン。マツダのデザインと独創的なREエンジンが組み合わされれば、マセラティやアストンマーチンのようなポジションを狙えるよーな気がする。