クラウン2020年11月13日 23時38分41秒

EUNOS ROADSTER
トヨタがクラウンの生産中止を決めた模様。クラウンと言えば1950年代から途切れることなく作り続けられてきたトヨタブランドを代表するモデルで、戦後目まぐるしい発展を遂げた日本自動車産業そのもの。昭和の時代には「いつかはクラウン」のキャッチコピーが一世を風靡し、クラウンを所有する事が人生すごろくのゴールとして認められていたトヨタのビッグネーム。そんなブランドアイコンのクラウンが絶版になる日が来るとは...

セダンってホント売れてないんだね。売れないからセダンがラインナップからどんどん減り、セダンの選択肢が少ないから余計に売れなくなるという負のスパイラル。マークXも数年前に絶版になり、トヨタのFRセダンはクラウンのみという寂しい状況。クラウンは国内専用モデルとして頑張ってきたんだけど、どうやらそれも限界らしい。国内専用モデルという位置付けでボディサイズを拡大しすぎないとか、日本人好みの柔らかい乗り心地にセッティングしたりしてたけど、これは世の中で主流のグローバルモデルとは真逆のガラパゴスモデル。

高級FRセダンって必然的にBMWやメルセデス、アウディといったプレミアムブランドのセダンがライバルとなるので、クラウンも厳しい戦いを強いられていたんだと思う。そもそも自社のレクサスとも競合してるので、早晩クラウンは消えゆく運命にあったよーな気がする。

一方、セダンはクルマに求められる機能を高次元で満たすパッケージングであることに変わりはないので、世の中からセダンが無くなることは無いと思う。速く走れるクルマを作ろうとすると車高を下げて重心を低くする必要があるし、燃費を良くしようとすると空気抵抗を下げるために細長いボディシェイプにする必要がある。セダンのパッケージングって理にかなってるんだよね、見た目もカッコいいし。

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