機械式時計2014年06月19日 23時29分13秒

ベニシジミ
物心が付いた頃、身の回りにあるすべての時計はまだ機械式だった。両親にもらった初めての目覚まし時計も機械式で、毎日寝る前にジーコジーコとネジを巻いていた。駆動時間は意外と短くて、二日は持たなかったと思う。精度はどのくらいだったのか覚えていないけど、毎晩チッチチッチと小気味の良いテンプの音を聴きながら眠りについていたのを覚えている。

台所にあった掛け時計も機械式だった。こちらはぜんまいをフルに巻けば1ヶ月も持っていた。精度は振り子の下についているネジで微調整できるんだけど、ネジを巻いたばかりの頃は進み勝手でゼンマイが弱くなってくると遅れてた。確かネジは2箇所巻いていたと思うので、ゼンマイは二つ内蔵されてたんだと思う。時々お手伝いでゼンマイを巻いていたんだけど、腕が疲れて子供には結構大変だったっけ。

今も高級腕時計は機械式のものが人気があるけど、機械式の目覚まし時計や掛け時計は完全に消滅してしまった。生まれ育った実家は田舎だったので凄く静かだったけど、どこの部屋に居ても時計の時を刻む音が聞こえていたんだよね。機械式の時計は温かみが感じられていいと思うんだけど、流石に掛け時計や目覚まし時計はクォーツの方が手間が掛からず正確でいいかな。機械式時計は腕時計だけで十分(^^;