裏スケモデル2016年09月01日 22時31分28秒

プラ風防
スピマスプロには裏スケルトンモデルがある。ケースの裏蓋がガラスになっていて、手巻きムーブメントが覗ける仕様。機械式時計を初めて買おうという若者には裏スケモデルが魅力的に映るかもしれないけど、もしスピマスプロにミッションウォッチとしての信頼性や実績に魅力を感じているならスチールバックモデルを選択した方が幸せになれると思う。

スチールバックモデルにはスピマスプロの特徴の一つでもある非鉄製インナーケースが装備されていて、ムーブメントはインナーケースが裏蓋に押されることで正しい位置に留まるようにデザインされている。インナーケースの本来の目的は耐磁性の向上だと思うけど、物理的な衝撃を和らげる働きから耐衝撃性の向上も謳われている。要は機能パーツの一つだって事。

残念ながら裏スケモデルではそのインナーケースが省略されている。メカを見てみたい気持ちは分かるんだけど、機能的な部品を廃している裏スケモデルがスピマスプロを名乗ることにはチト疑問。最新のスピマスプロは傷の付きにくいサファイア・クリスタル製の風防も選べるようになっている。だけど破損しても飛び散らない強化プラスチック風防もスピマスプロの特徴的な装備の一つだと思うので、プラ風防以外のモデルがスピマスプロを名乗るのも違和感を感じる。

まぁ色々と選択肢は増えても、未だに手巻きムーブメントにプラ風防のモデルをラインナップしてくれているだけでも有難いんだけどね (^^)

最後の名車2016年09月02日 22時53分13秒

ラシーンよりも古いロードスター
その昔、日産といえばフェアレディZやスカイラインと言ったスポーティーなモデルが多くて一番好きな自動車メーカーだったんだけど、最近は全くといっていいほど存在感が感じられない。国内ではトヨタに次ぐ第2のメーカーだったけど、最近はホンダに逆転されている。カルロスゴーンが日産に来てからというものロクなクルマが無いと思うんだよね、今の日産なんてクルマ見ても名前分かんないのばっかだし。今は三菱自動車の次に嫌いなメーカになってしまった。

日産のクルマで好きだった最後のモデルがラシーンのよーな気がする。2000年に嫁さん用のクルマを買ったんだけど、お金が無かったのでK11マーチの中古を買った。本当はラシーンが買いたかったんだけど、当時ラシーンは不人気車だったのに中古価格は高かったんだよね。不人気車で中古車のタマ数は少ないのに、好きな人は一定数居て中古車価格は高値安定だった。

いまなら50万円以下で買える車両もあるようだけど、20年前のラシーンに50万円もの値段が付いている事実にビックリ。程度のいい車両は100万円を超えているし、そもそもこれほどの台数が今なお中古車として流通しているところが凄い。スポーツカーでもなく本格的なオフローダーでもない"なんちゃってRV"のラシーン、日産の最後の名車のよーな気がする。

安く買って徹底的に直して乗るのも楽しそうだけど、20年モノとなるとかなりお金掛かるだろうね。板金や塗装を考えると、リフレッシュに100万円では足りないと思う。既に欠品になってる部品も結構あると思うけど、ラシーンをリフレッシュして乗るには今がラストチャンスかもしれない。

燃費計測不正2016年09月03日 22時49分12秒

スーパーフライヤー
国土交通省が燃費計測の不正が発覚した三菱自動車およびスズキ製自動車の確認試験を行った結果、なんとスズキについては現在販売する26車種すべてのモデルでカタログ値を上回る燃費性能を記録したんだそう。スズキの主張通り燃費を実際よりよく見せようという意図はなかったことを裏づける結果が出た模様。スズキファン(...居るかどうか知らんが、笑)は大喜びしてると思う。

中でもカタログ値と確認試験の結果が最も乖離していたのはアルト。カタログ値24.0km/Lに対して25.5km/Lと、なんと6.3%も優れていたんだそう。各メーカーが燃費競争にしのぎを削るこの時代にあって、燃費を1.5km/Lも低く申請していたとは。なんともスズキらしいエピソードだね、伝説になりそうな感じ。どこかカッコ良さすら感じるんだけど、燃費計測の不正で名を上げる新手の燃費不正商法なのカモ(笑)

一方、同社が再測定して問題ないとしていた普通車でもカタログ燃費の訂正に追い込まれた三菱自動車。販売中の11車種のうち、正しい燃費だったのはガソリン仕様のアウトランダー1車種のみというからまた別の意味で凄い。燃費の乖離は平均で-4.2%、最大で-8.8%というから悪質。さすが期待を裏切らないね、あっぱれ。問題発覚後に自社で行った再測定(不正の検証作業)でも不正があったというから、ある意味パーフェクト(笑)。

これでも三菱車を買うという人が居るのには驚きを隠せない。どんな不正が隠されていて、いつ安全上の不具合が出るか分からないクルマを買うなんてどうかしている。今後はあらゆる不正と擬装を許容した上で買うクルマという、ある意味孤高の存在として存続して行くのかな。不正のない事が不正、一切の擬装のないモデルこそがユーザを裏切っているという。

数え切れないほどの問題を立て続けに起こしておきながら、トップが責任を取らないのもある意味あっぱれだと思う。