幸福度2016年10月18日 22時10分59秒

おぇーっ
シンガポールの一人当たりの名目GDPは日本を抜いて全世界で第7位、アジアで最も豊かな国となっているらしい。極端に狭い国土に500万人が暮らす、第1次産業のほとんど無いシンガポールと日本をGDPだけで比較するのは少し乱暴だと思う。だけどシンガポールは1965年のマレーシアからの独立以降、資源を持たない小国でありながら急速な経済発展を遂げてきた。街は驚くほど活気に溢れ、バブル時代の日本のような好景気がずっと続いている印象。

普通に考えたら、日本がシンガポールに負ける理由は無いと思う。だけど現実として、シンガポールは豊かだし日本人よりもお金を稼いでいる。これはひとえに優れた政治がもたらしているものだと思う。日本の政治は二流どころか三流以下、政治家や官僚が日本を貧しくしているのは間違い無い。国民一人あたり1000万円を超える借金をしている国が豊かに繁栄する筈が無い。

日本を越えるほどに豊かになったシンガポールだけど、国民の幸福度は世界148カ国中で最下位なんだそう。庶民の所得が上がった事を証明するかのごとく、郊外のショッピングモールにもブランドショップが乱立。1杯2000円以上する日本からやって来たラーメン店に行列ができている。シンガポール国民はモノで満たされる幸せは十分に手に入れたんぢゃないかな。

だけど週末にショッピングモールに足を運んでリッチな食事をして、欲しいモノを買うという生活が幸せだとは思えないんだよね。シンガポールでの生活は窮屈で自由がないというか、みんな同じような生活を送っているように感じる。人のいない所、人の姿の見えないところは存在しないんぢゃないかというくらいに人が多い国。人口密度は約7,700人/km2と、ニポンの22倍以上。1日中明かりが消えることもなく、マンションのリビングも幹線道路の騒音で1日中騒がしい。

個人的には働く場所としては問題ないけど、永住はしたいとは思わない。2週間前にアメリカから呼び寄せたスタッフはたったの1週間で音を上げて帰国したんだよね。ルイジアナの田舎で育ったアメリカ人がシンガポールの生活に耐えられないのは十分理解できる。俺も週末にドライブに出掛けたりキャンプに行ったりしたいし、たまにはバイクでひとっ走りして鳥のさえずりしか聞こえない誰も居ないところに逃避したいもん。

なんだかんだ言っても日本って幸福度高いと思う今日この頃 (^^)