Backyard Builder by HRC Eng. 「とあるエンジニアの日常」

20年くらい前になると思うけど、トヨタからWill VSというクルマが発売された。goooogle先生によるとWill VSは2001年に発売され、2004年まで生産されていたとのこと。Will VSはステルス戦闘機をモチーフとしたエクステリアデザインがウリのモデルで、シャープで洗練された印象を持ったことを覚えている。エクステリアデザインは力が入っていたけど、パッケージングは平凡なFFハッチバックだった事もあってか売り上げはイマイチだったんじゃないかな。

そんなWill VSを今見ると、驚くほど平凡なデザインに見える。当時とても前衛的に見えたデザインが、ちょっと古い平凡なコンパクトカーのデザインに感じるから不思議。それだけ現代のクルマがシャープなデザインになったってことなのかな。よく言えばWill VSは10年先をいくデザインだったけど、10年で陳腐化したデザインとも言える。Will VSって著しく普遍性に欠けるデザインだったんだろうね、当時の2代目デミオとか初代Vitzの方がずっとデザインの耐久性が高いと思う。

最近のクルマで前衛的なデザインだと感じたのがトヨタのC-HR。このクルマも十数年後には見るに堪えない状態になってるのかな？マツダのデザインは20年経っても古臭くないものが多くて、FD3Sなんて今でも一番カッコいいスポーツカーの一つだと感じる。キャラクターラインやライトの形状で新しさを出しているクルマの方がデザインの陳腐化が早いよーな気がする。90年代のマツダ車はキャラクターラインを使わずに美しい曲面でボディラインを構成してるモデルが多いから、流行り廃りの影響が少ないのかな。