パルサー GTI-R2022年04月22日 22時35分59秒

花の89年組
俺の学生時代、基本的に男子はみんな車に興味があった。田舎だったからクルマが必需品だったって事もあるけど、「動けば何でもいいや」って友達は居なかったと思う。当時最大の関心は速くてカッコいいクルマ。R32 GT-Rがレースで上位を独占していた時代で、GT-Rは文句なく憧れのクルマナンバーワンだったと思う。

仲の良かった友人2人が就職してR32タイプMを買ったんだけど(1991年の話)、同級生にGT-Rを手に入れた人はいなかった。当時はS13シルビアやR32スカイラインの人気が高かったけど、通勤車として92レビン、パルサーエクサ、ユーノスロードスターなどテンロクモデルを買った友人が多かった。就職した会社の寮の駐車場には高卒の工員さんが買ったR32 GT-Rが駐車されてた時代、俺の友人は意外と現実的な金銭感覚を持っていた模様。

当時よく話題にのぼったモデルがパルサーGTI-R。コンパクトな5ナンバーハッチバックボディに最高出力230psのSR20DET型2L直列4気筒DOHCターボエンジンの組合せ。同じSRエンジンを積んだS13よりもGTI-Rの方が馬力が高かったのが強烈なインパクトを与えたんだよね、良くも悪くも皆スペックに踊らされていた時代。いまなら数%の馬力の差よりもよっぽど前後重量バランスやパッケージングの方を重視するんだけど、当時の馬力は今よりずっと偉かった(笑)。

GTI-Rって今見ると凄いデザインだね。ごく普通の平凡なハッチバックボディに、インタークーラーを収める為のエアインテークを備えた大きく膨らんだボンネット。昔はそれがスパルタンでカッコよく見えたんだけど、今見るとチンチクリンで違和感アリアリ。GTI-RよりはR32タイプMの方が256倍魅力的だね、別にゼロヨンで勝てなくてもいいや(^^)