ユーチューバー2021年11月17日 22時46分23秒

EUNOS ROADSTER
最近はYouTubeに活動の場を広げる芸能人が多いけど、それを由としない発言をする芸能人(明石家さんまとか)もいて面白い。YouTubeに批判的な立場の人って、TV界で一定の地位を築いた大物や実力者が多いんだよね。だけどこれってTVの普及期にもあった、映画スターがTVに出ることを由としなかった風潮と同じ構図だと思う。新しいメディアが破壊力を持っているほど、従来メディアと大きな軋轢を生じることは想像に難くない。

YouTubeの勢力拡大がこの先いつまで続くのかは分からないけど、情報を発信するハードルを桁違いに小さくしたのは間違いない。TVではある程度の資本が無いと情報を発信したりビジネスに利用することは出来ないけど、YouTubeはアイデアがあれば個人が簡単に情報が発信できる。参入障壁の低さだけでなく、簡単に国境をも超えられてしまう。従来のTV業界関係者は脅威に感じてるだろうね、既存のTV業界を破壊するポテンシャルを秘めていると思う。

YouTubeの凄い所は広告ビジネスをうまく展開して、コンテンツ提供者に還元しているところ。普及期の比較的早い段階で既にクリエーターがお金を儲けられるエコシステムが構築できていたのが凄い。個人でも面白いコンテンツを作れば儲けられる。インスタグラムに欠けているのはクリエーターへの還元の部分。ビジネスモデルを工夫した写真投稿SNSが登場すれば、インスタグラムは短期間のうちに衰退する可能性もあると思う。

YouTubeの凄さに気付いたYouTuberの先駆者たちは多くの視聴者を集め、多額の広告料を手に入れることが出来た。だけどこの先も安泰かというと、そうでもなさそう。視聴者を満足させ続ける為には常に斬新なコンテンツが必要であり、それを個人で提供し続けるには限界がある。実際にその兆候は表れていて、有名なYouTuberは作家や編集の専門家と共にチームでコンテンツを作っている。所帯が大きくなるほど製作費も掛るようになり、皮肉なことに従来のTV業界に近づいてたりもする。

TV業界はスポンサーのお金で番組を作るけど、YouTubeはクリエーターが自費でコンテンツを作る。TVは視聴率が低くてもスポンサーからお金はもらえるけど、YouTubeは再生回数に応じて広告料が後で入ってくるので、面白くないとお金が入ってこない。YouTubeって本質的に面白いコンテンツが増えるシステムだと思う。あとYouTubeはスポンサーの顔色をうかがう必要が無いので、クリエーターが自由に思うようにコンテンツを作れる点もアドバンテージだと思う。

ふわちゃんって自らのYouTubeでの活動の限界を見越した上で、YouTubeで得た知名度と話題性を最大限使ってTV業界に活動の場を移したんだと思う。TV業界では作家が面白い企画を用意してくれるので、知名度と好感度があれば成功する可能性が高いと考えたんだろうね。YouTubeで名を売って、TV業界で長く安定的に活躍する。ほんと賢いね、ふわちゃんて。