オーディオ向け電源ユニット2019年12月09日 23時02分06秒

陰影礼賛
面白い製品を出してきたなと感心したのがホンダのオーディオ向け電源ユニット、LiB-AID E500ミュージック。これは凄い、素晴らしいアイデアだと思う。高音質の追求はノイズとの闘いとも言える。

昔から電源から伝わってくるノイズは悩みの種の一つで、オーディオマニアの中には自宅敷地内に鉄塔を立ててより上流側から直接高電圧を自宅に引き込むツワモノまでいた。何百戸という住宅に共通の電線を介して電源を供給する通常の契約では、他の住戸の電源ノイズが自宅に侵入してしまう。そこで独立して自宅の為だけに直接受電してしまうという発想。費用は高く、1千万円以上の投資になるんじゃないかと思う。

そんな悩みを30万円で解決してしまうのがLiB-AID E500ミュージック。電力会社から供給された電気を一度リチウムイオンバッテリーに充電して、そこから取り出した直流の電力を交流に変換してオーディオコンポーネントに供給するというもの。DC/AC変換に専用の高品質回路を積めば、高品質オーディオ電源の出来上がり。それでいて上の1000万円の投資よりも確実にノイズ低減効果が期待できるんだから素晴らしい。

これまでもパソコン用のUPSとかあったけど、これをオーディオ用に応用すればよかったんだね。パソコン用UPSはそれ自体がノイズ源になりそうなので、オーディオ用を謳うならDC/AC変換用の回路だけは高品質なものを使う必要があるけどね。ホンダって凄いな、これ結構売れてるんじゃないかと思う。