Backyard Builder by HRC Eng. 「とあるエンジニアの日常」

ホンダが新型プレリュードを発売。2ドアクーペらしいスポーティーなデザインがいいね、特にリア周りのシルエットがカッコいいと思う。パワートレインは今どきのスポーツクーペらしく、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用。エンジンは基本的に発電用で、走行はモーターがメインなストロングハイブリッド。

新型プレリュードには要らん装備がてんこ盛り(笑)。「Honda S＋ Shift」なる制御技術を搭載し、モーター駆動でありながら仮想の8段変速で緻密にエンジン回転数をコントロール。あたかも変速機があるかのようなダイレクトな駆動レスポンスと、鋭い変速「感」を実現したらしい。あとアクセル操作に同期してエンジン回転数を上げたり、ドライバーとクルマがシンクロするよう迫力のあるエキゾーストノートをスピーカーから流すことで、爽快で意のままの走りを実現したらしい。

...個人的には8段変速制御やサウンドコントロールシステムが気に入らないんだよね、全くもって不要。ハイブリッドらしくエンジンは裏方に徹して、モーターらしく静かに無段階に加速してほしい。その方がフィーリングも自然で快適だし、なにより速いし燃費もいい。効率を犠牲にして疑似8段変速させたり、静粛性を犠牲にしてスピーカーからエンジン音を流す意味が分からん。だったらピュアなエンジンモデルを作れってね。

驚きなのがその価格、めちゃ強気な6,179,800円(税込み)。アメリカでは売れるかもしれんけど、ニポンでは高すぎて売れなそう。リトラクタブルハードトップ機構を備えたロードスターRFが400万円台で買えることを考えると、新型プレリュードは割高に感じてしまう。

新型プレリュード、デザインがカッコいいだけに残念。もし純粋なガソリンエンジンモデルだったら、クルマ好きの琴線に触れたかもしれないね。高性能エンジンを搭載したプレリュード Type-Rとか、シビックType-Rより魅力的だと思うけどね。