カシオ2025年10月11日 11時58分09秒

DW-5600C-1
俺が子供の頃はカシオって電卓の会社だったんだけど、今はきっと時計メーカーのイメージを持つ人が多いだろうね。カシオが時計に力を入れだしたのは多分1980年代に入ってからだと思う。当時は英和辞書付きの腕時計(ウォーキングディクショナリー)とか、電話帳や電卓を内蔵したデータバンクといった、記憶に残るちょっと変わり種のユニークな腕時計もラインナップしていた。

俺が初めて買った時計はKitsというブランドの腕時計だった。いわゆる無名ブランドの腕時計で、20mの日常生活防水だったと思う。中学生の時に近所のホームセンターで2000円くらいで買ったんだけど、初めて手に入れた自分用の腕時計は嬉しかった。プラスチックのケースにウレタン樹脂のベルトの組み合わせで、チープカシオとほぼ同じコンセプトの時計だったと思う。

カシオのイメージを大きく変えたのは1983年に初代が発売されたG-Shockだと思う。G-Shockが大ヒットするまでには数年を要したけど、1980年代の後半にはアメリカでG-Shockが大ブームとなった。当時すでにクォーツ式の安価な腕時計(Casio Pelaとか)は発売されてたけど、腕時計は一般的に高価で壊れやすいイメージだった。そこに落としても壊れないG-Shockは非常にインパクトのある商品だった。G-Shockはこれまでに数えきれないほどのモデルがラインナップされてきたけど、結局Origin(DW-5000シリーズ)が一番実用的でカッコいいと思う。

G-Shockは大ヒットしてカシオの屋台骨を支える商品となったけど、この先腕時計のマーケットが拡大するとも思えないよね。腕時計は不要でスマホで十分って人も多いし、高機能なスマートウォッチという強力なライバルも現われてるし。カシオにはG-Shockに続く世界的ヒット商品を開発して欲しいな。