除染2011年11月07日 23時38分35秒

養老川
最近、放射線の線量の高い地域を除染するというニュースを耳にする。放射性物質に汚染されてしまった広大な土地を除染することは、果たして可能なのだろーか?

汚染の酷い飯館村もその対象で、土地の表層を剥ぎ取ることで2年以内に住民が戻れるレベルにまで除染を進める計画という。このニュースを聞いたとき、消えた年金問題のことを思い出した。納付者の特定できない5000万件超の納付記録の照合を2年間ですべて行うと言った、あの消えた年金問題。

俺はそんなことは出来る訳ない、どう考えても非現実的だと思ふ。学校の運動場なら出来るかもしれないけど、森林、里山、田畑、小川、野池、ありとあらゆる所に広がる汚染をどうやって取り除くつもりなのだろう。H2Aロケットにでも乗って、放射能除去装置をイスカンダルにもらいに行くなら話は分かるが。

森の木を切り倒し、ブルドーザで地表を全面的に剥ぎ取り、埋立地のような光景にすれば汚染は取り除けるのかもしれない。だけど愛する故郷の景色を破壊してまで、故郷の除染を望む住民が居るのかは甚だ疑問。

非難を余儀なくされている住民の期待をあおるような発言をする政治家が許せない。今出来ることを正直に伝え、それを実行していくのが誠意ある政治家だと思う。