Darkside of BEV2023年01月06日 21時21分04秒

PEV (Pure Engine Vehicle)
この記事はとても興味深いね。世界の自動車メーカーは揃ってBEV化を高らかに宣言して開発を進めているけど、果たしてこれは正しいことなのかな?この筆者も書いているように最終的な姿はクリーンなエネルギーを使ってBEVが走る世の中だとは思うけど、現状を見る限りは絵に描いた餅な気もする。マツダは高効率なエンジン開発を継続してるけど、マツダクラスの規模の会社が進むべき方向としてはアリだと思う今日この頃。

本来なら量産効果で安くなるはずのバッテリーなんだけど、インフレやら資材価格の高騰やらのせいでバッテリー価格は上昇の一途。バッテリーの値段が上昇すると、必然的に電気自動車の価格も高くなってしまう。2年前に429万円で買えたテスラのモデル3が、いまや596万円というから驚き。もちろん円安の影響も大きいとは思うけど、リーズナブルな価格がウリだったはずのモデル3でさえ上等なプレミアムセダンが買える値段になってしまっている。

「値段が高いとユーザーが買わないのでBEVが普及しない。メーカーは売れないものは作らない。魅力的なBEVが出ないので、益々売れなくなる。」という典型的な負のスパイラルに陥りそうな気がする。だけど今さら「エンジンの効率改善の研究を始めます」だなんてメーカーも言えないよね。どうなっちゃうのか、この先の各自動車メーカーの動向から目が離せない。

あと問題なのがバッテリーの寿命。バッテリーの寿命はエンジンのそれよりも短いので、必然的にBEVの寿命も短くなる。バッテリーのリサイクルがどのくらい機能するのか分からないけど、テスラがマイロードスターのように30年後も元気に街を走ってるとは考えにくい。CO2を大量に発生させて作ったバッテリーが劣化して、それをまた大量にCO2を発生させながらリサイクルする事になると思うけど、果たしてそれはCO2収支的に成立するのかな?