価値観2015年09月02日 23時44分27秒

意外と安い維持費
ロードスター乗りにはいろんな人が居る。お金を掛けずに出来るだけ安く仕上げたいと思うお客さんもいるだろうし、まだまだ使える部品でも新品が手に入る今のうちに交換しておこうというお客さん(例えば俺、笑)もいる。様々なお客さんの希望をよく理解して、希望に沿ったサービスを提供してくれるクルマ屋さんが理想。だけど現実はそうではなくて、安く仕上げればお客さんは喜ぶと決めて掛かって作業しているショップが多いんだよね。

確かに綺麗なクルマを持ち込んで「ダッシュボードを新品に換えてください」なんていうと、「勿体無いよ、まだまだ使えるよ」って返ってくるのはごく普通の事かもしれない。だけどそんなことは百も承知の上で依頼している訳で、そんな風に言われると自分が無駄な事をしているようで後ろめたく感じてしまう。先入観を持たずにこちらの希望を聞いてくれるクルマ屋さんはとても居心地がいいんだよね、750km自走してでもクルマを預けたくなる訳だ(笑)

古いNA6に気持ちよく乗るにはお金が掛かるというけど、それはその人の価値観次第。そりゃFITよりはお金掛かるけど、同年式のポルシェやフェラーリに乗るよりはずっと安い。ポルシェで今回と同じレベルの内装メンテナンスをやると、間違いなく三桁万円は掛かってるハズ。幾らFITの維持費が安くても、ロードスターに乗るのと同じ満足感は得られない。もはや旧車と呼ばれるNA6、このスポーツカーに乗ることで得られる満足感を考慮に入れると、俺にとってNA6のメンテナンスコストは安いということになる。

マンションを買うとき、販売代理店の営業マンの対応に流石だなと思った事がある。大半の人がローンを組んでマンションを購入すると思うけど、ローンを組む事に後ろめたさを全く感じさせない。ローンを組まず現金で支払う客に対しても、相手に違和感を感じさせることのない見事な対応を見せていた。経済状況や金銭感覚は家庭ごとに異なる訳で、営業マンの個人的な感覚は封印して全てを受け入れることから彼らの仕事は始まっているんだと思う。

ただ一つ言える事は、同じ物件には似たような人が集まるという事。大きな目でみると、似たような金銭感覚を持つ人が集まっている。年収1千万円を超える人が郊外の辺鄙なマンションを買うと、後々の近所付き合いや管理組合の活動で貧乏臭いと感じると思うし、六本木のタワーマンションを買うと駐車場の賃料やそこにとまっている高級車を見て隣人との金銭感覚の違いに愕然とすると思う。身の丈にあった物件を買おうとすると、似たような経済状況の人が集まるのも事実。

クルマも同じ。ロードスターに乗る人はフェラーリのユーザとは違うと思うし、プリウスに乗る人とも違うと思う。ロードスターオーナーは実用性に欠ける2シーターのオープンカーを買った人なので、その時点で一般的な価値観とは言えないよーな気がする(笑)。ロードスターに乗る人は、大きな目で見ればそれなりに似たような価値観をもつ人が集まっているんじゃないかな(^^)