ヒストリックカー2021年09月21日 20時20分39秒

EUNOS ROADSTER
登場から30年以上も経ってるのに、NAロードスターの特集記事が組まれるのって凄いと思う。新車でNA6買った当時はヒストリックカーの資格云々なんて考えたことは無かったけど、一生このクルマに乗るつもりで買った。当時から白髪頭の60歳の自分(ハゲることは想定していなかった、笑)がカッコ良く乗ってる姿を夢見てたんだよね、古いスポーツカーを駆るオジサンに憧れていたあの頃。

この記事はマツダが展開中のレストアプロジェクトに関わる内容が多いけど、ホントに素晴らしい取り組みだと思う。なんでもNA6は全部で5000点くらいのパーツを使用していて、現在は54%ほどが揃っている状態なんだそう。30年以上前に発売したクルマのパーツをメーカーが50%以上も供給してるとはね、凄いぞマツダ。お金を出せばメーカーが新車に近い状態までレストアしてくれるだなんて10年前には想像もしてなかったもんね、NA6乗りは本当に恵まれてると思う。

「数値的な性能を追い求めたクルマの感覚は、簡単に上書きされ陳腐化してしまう」か。ホントその通りだと思う。NA6の魅力が今なお色褪せないのは、その車体の軽さからくるピュアなハンドリングやクルマの挙動に寄るところが大きいと思う。NBもNCもNDも、どのモデルもNA6よりほとんどの面で優れているけど、唯一重量だけはNA6が一番軽い。この一点だけは数値的な性能でも上書きされていないこともあって、NA6は今なおスポーツカーとしての魅力を放ち続けられてるのかなと思ってみたり。

現代のクルマに求められる厳しい要求を高い次元で満たし、990kgという車両重量を実現したNDロードスターも間違いなく名車として認められると思う。パワステやエアコンなどの快適装備、あとエアバッグやABSなどの安全装備が何も付いていないNA6が軽いのはある意味当たり前。技術的にはNA6よりNDの方がよっぽど凄い。2000ccエンジンと重量的に不利なリトラクタブルハードトップを備えたRFが1100kg、似たようなパッケージングのトヨタハチロクはそれより150kgも重い事実からもNDの凄さが分かる。