EV大国2024年11月19日 23時17分10秒

EUNOS ROADSTER
タイは元々日本車が多いんだけど、最近バンコク市街では中国製EVがたくさん走っている。タイでEVが急速に普及している理由なんだけど、ズバリ国の補助金。タイ政府はタイで現地生産を"計画"するメーカーであれば、1台当たり15万バーツ(約63万円)の補助金を支給している。こちらでのタイ人の部下もBYDのBEVに乗ってるんだけど、自宅での充電もタダなんだそう。そりゃ売れるわな。

だけどタイ政府の給付金の条件がえげつない。タイ政府が課したEV補助金の支給条件は、販売台数の2倍を翌年に現地生産するというもの。これはなかなかな条件だよね。こんなの持続性がないでしょ、ネズミ講じゃないんだから。サステイナブルじゃないよね。今日は10円、明日は20円、明後日は40円、しあさっては80円と、毎日貯金額を2倍に増やして短期間で大きく資産を増やす「両津倍々貯蓄法」と同レベル(笑)。

この条件に目を付けたのが中国のEVメーカー。激しい競争と過剰生産による値下げ合戦が行われているレッドオーシャンな中国市場から、海外のブルーオーシャンを求めてタイ市場に目を付けた中国EVメーカー。タイ政府のめちゃくちゃな条件に乗っかった中国メーカーもどうかと思うよね、数年でタイ国内のEV生産設備が過剰になって経営が悪化する姿が目に見えている。