キックス2020年09月07日 23時37分33秒

ハイブリッド
最近あまり興味のないニッサン車だけど、キックスっていうコンパクトSUVが日本市場に投入された。キックスは南米で4年前に発売された新興国専用モデルで、日本市場への投入にあたりパワーソースをニッサンのシリーズハイブリッド「e-Power」のみに絞ったハイブリッド専用モデルとしたらしい。外国ではエンジン仕様もラインナップされている模様。

ニッサンのe-Powerは一応ハイブリッドというカテゴリーで扱われてはいるものの、モータによる走行のみでエンジンを動力源として走るモードを備えていないんだよね。シングルパワーソースのe-Powerをハイブリッドと呼ぶのにちょっと違和感を感じなくもない。

ニッサンの開発者いわく、キックスは「80km/h以下なら最強」なんだそう。これは裏返せば、「80km/hを超える高速巡航ではエンジンで直接駆動する方が効率が高い」ということを認めた発言とも取れる。エンジン走行モードを割愛することで、システムをシンプルにして重量増を抑えつつ価格も安くしたという事。80km/hを超える領域では燃費でガソリン車に敵わない事を認めているのはある意味潔いけど、それをネガティブに捉えるユーザは少なくないよーな気がする。

燃費は従来のガソリンモデルよりはいいんだけど、ライバルに比べると燃費は大きく見劣りする。最大のライバルと思われるヤリスクロスとの差は特に大きくて、エンジン走行モードを割愛してまで80km/h以下に特化したという割には燃費が良くない。ヤリスクロスのWLTCモードが30.8km/Lに対して、キックスのWLTCモードは21.6km/Lと実に9km/L以上の差がある。実走行でも10km/L近い差が出ることは間違いなさそう。キックスの燃費はフィットクロスターのWLTCモード27.2km/Lよりも大きく下回る。

それにしてもトヨタ凄いね、コンパクトSUVで30.8km/Lだもんね。ヤリスの室内空間を確保しているなら実用性も高いハズ。久しぶりに日本市場に投入されたキックスを見て、日産はマジでヤバいと思った次第。

コメント

トラックバック