マツダ2015年04月14日 22時50分25秒

週末ツーリング
今のマツダには勢いがある。今までマツダは経営が傾きかけたときにファミリアデミ男ユーノスロードスターといった風に、起死回生のヒット車を出してくるメーカだった。それが2012年のCX-5以来、出すクルマ全てに高評価を得ている。それも他社のビッグヒットモデルの二番煎じ的なモデルはない。北米での好調さもあって最近はスバルも元気が良いけど、あくまでトヨタの後ろ盾があってのこと。フォードの後ろ盾がなくなってから始まったマツダの快進撃はホンモノだと思う。

マツダの世界シェアは2%に満たない。そんなマツダが立てた戦略は「退屈なクルマはつくらない。10%の熱狂的なファンをつくることで、世界シェア2%を取る」ことなんだそう。そんなことを言ってもマツダは量販車メーカなので、コンパクトカーもミニバンも作らなければいけない。この戦略を実現するのは難しいとおもうけど、今のラインナップを見ると戦略を忠実に実現してきていると思う。少し気になるのは新生代モデルの中にミニバンが無いこと。プレマーシーとかでもマツダらしいクルマって表現できるんだろーか?

マツダはNDロードスターをマツダを代表するスポーツカーだと位置づけている。退屈なクルマの正反対に位置するモデルがロードスターであり、最も運転が楽しいロードスターはマツダのフラッグシップという位置付け。1.5Lのスポーツカーをラインナップのトップモデルと位置づけるところに、マツダの変化と自信を感じる。この考え方は新しいと思うし、マツダというメーカにとっては正しい選択だと思う。

今までマツダの精神的支えはRX-7であり、ロータリーエンジンだった。それが間もなくデリバリーが開始されるNDロードスターを見ていると、マツダはようやくロータリーエンジンの呪縛から開放されたように感じる。もちろんロータリーエンジンは大事にして欲しいし、RX-7の後継モデルを出して欲しいと思う。だけどロータリーエンジンかどうかというのは実は本質ではなくて、マツダらしい魅力のあるスポーツカーを開発することをマツダには期待したい。

もしRX-7がマツダ100周年記念車として復活したら、その位置付けはどーなるんだろうか。マツダらしさを追求したブランドのリファレンスモデルはロードスターで、RX-7は速さを追い求めたスーパーカー的位置付けの高級2ドアクーペってのがいい落としどころかな。