ターゲット2021年11月23日 22時59分03秒

EUNOS ROADSTER
2016年にハイブリッドスーパーカーとして復活した2代目NSX、世界限定350台で販売されるタイプSをもって2022年限りで生産が終了する。タイプSはNSXの高性能バージョンの位置付けで、標準仕様のNSXが2370万円なのに対してタイプSは2794万円という価格設定ながら日本導入分の30台はすべて完売しているんだそう。このクラスのクルマが買える人にとっては400万円くらいの価格差なんて大した差じゃ無いなんだろうね、リセールバリューを含めてトータルで見るとタイプSの方がお買い得なのカモ。

それにしても残念だね、せっかく新規開発したスーパースポーツが5年で絶版になるとは。やっぱコンセプトに無理があったと思うんだよね、V6ターボのピュアエンジン車だったら初代のようにもっと売れたハズ。初代NSXの正統後継モデルとして、アンダー1500万円の価格帯のGTRやケイマンGT4辺りのクラスで勝負してほしかった。スーパースポーツとしては6気筒エンジンはちょっと物足りないけど、ダウンサイジング全盛でフェラーリがV6積む時代だし、ケイマンとなら互角以上に勝負できたハズ。

ロータスが生き残りをかけて選んだのはピュアなガソリンエンジン(3.5リッタースーパーチャージャーV6)を積むミッドシップスポーツ。全モデルを絶版にしてまでロータスが社運をかけて開発したエミーラがまさにアンダー1500万円のこのクラスなんだよね。この先ホンダはもうピュアなガソリンエンジンを積むスポーツカーを開発するのは難しそうだし、もしこのクラスでNSXが挑戦してたらと思うと残念で仕方がない。

日本の自動車メーカーは基本的に大衆車ブランドなので、スーパーカーに挑戦するべきじゃないと思う。ホンダに勤める社員がひっくり返っても買えないNSXなんて作るべきじゃなかった。歴史やブランド価値を含めて勝ち目がないのは明らか。上場企業に勤めるサラリーマンが無理すれば何とか手に入れられるクラスが日本車メーカーにはちょうどいいと思う。プレミアムブランド化を進めているマツダ、RX-9は1000-1500万円クラスで勝負して欲しいと思う。