冷却系2011年04月01日 23時57分30秒

バナナ
福島第一原発に電源が接続されてしばらく経つのに、期待されていた冷却系の復旧が進まない。電源が生きて復旧できたのは制御室の照明のみ。放射性物質に汚染された水が機器や制御盤のチェック作業を妨げているとの報道だけど、冷却水の配管がダメージしている可能性が高いと思う。

そもそも頑強な作りのコンクリート建屋が吹き飛ばされているのに、配管がノーダメージとは考えづらい。特に3号機は建屋の鉄骨が激しく変形し、その下には落下したと思われる大きなコンクリート片が見えている。この状態で格納容器から外に繋がる配管が健全だと考えるのは不自然。

大量の汚染水が建屋内に流れ込んでいる事実も冷却系配管の損傷を証明しているかのよう。配管の修理が必要となると、冷却系の復旧の目処はつかなくなると思う。壊れた配管を取り除いて新しい配管スプールを据付るのは、重機が使えない状況では非常に難しい。

プラントの機器レイアウトも良くないと思う。冷却ポンプは格納容器建屋内に据付けられているというし、原子炉から放射性物質が漏れるという事態を全く想定していない様子。設計が古いだけでは済まされない問題。

今のところ4月下旬には仕事を終えて帰国する予定なんだけど、この様子だとまだ原発事故は収束はしてなさそう(--)