ピストン2015年04月09日 23時08分10秒

EUNOS ROADSTER
RSガレージワタナベさんとこの記事にアップされていたNDロードスターに搭載される1.5L SKYACTIV-Gのピストンの写真、ちょっと衝撃的だった。左側にあるのが我がNA6に搭載されるB6エンジンのピストンなんだけど、まぁデカくて重そうなこと。 ...ではなくて、NDピストンのコンパクトで軽そうなこと。超短いスカートといい、圧縮比13を感じさせるヘッドの盛り上がりといい、この写真見ただけで実印持ってディーラに行ってしまいそうになるほどのインパクト。この写真に25年分の技術の進歩が凝縮されている。

このピストンの重量はたったの180グラムなんだそう。このピストンに比べると憧れのB6用MAHLEのピストンがえらくおとなしいデザインに見えるんだよね。まぁこのMAHLEは圧縮比11らしいので、ND純正ピストンの圧縮比13に比べると実際かなりおとなしいんだけど。それにしても量産車にこんなピストンが組み込まれる時代になったとはね、ピストンに関してはアフターパーツメーカの参入の余地は無いんぢゃないかと思う。

コンロッドもかなり軽量に出来ていて、B6に比べて180グラムも軽いんだそう。見た目にこんなに細くして大丈夫なんかなって思ってしまうけど、メーカがデザインしたものなので十分な余裕を含んでいるハズ。コレもアフターパーツメーカー製の鍛造コンロッドよりも軽いらしいので、エンジンに関しては排気量を上げない限りはノーマルで乗るのが一番良さげな感じ。ピストンやコンロッドがこれだけ軽量だとレスポンスもいいだろうね、フライホイールを軽くすると超絶レスポンスが味わえそう。

一方で1.5Lの排気量で131馬力という出力は特筆すべき程ではなかったりもする。きっと低速域からトルクフルな特性にするために、カムプロフィールとかバルブタイミングを低速トルク重視にセッティングしてるんだろうね。このピストンを見てると、バルタイと点火時期を高回転仕様にするだけでリッター100馬力くらい簡単に出せそーな気がするんだよね。

クランクシャフトも鍛造品というから、マツダの本気度がヒシヒシと伝わってくる。1.5Lの詳細が明らかになってくるにつれ、北米でも1.5Lが欲しいという人が出始めているんだそーな。お客のアメリカ人エンジニアにピストンの写真見せたら、1.5Lが欲しいって言ってたし(^^)

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