家は買うべきか、借りるべきか (3)2012年03月09日 21時03分11秒

セグロカモメ
おいおい、「会社が潰れたり病気になったりしてローンの支払いが出来なくなるといった最大のリスクを忘れてるぞ」というアナタ、それは違うと思いマス。それは大きな借金をするリスクであって、家を買うリスクではないと思うんだよね。

「家は買うべきか、借りるべきか」について書かれた大半の記事が長期のローン支払いを前提に金銭的な損得を比較してるけど、それは本質ぢゃないと思う。何に使うかにもよるだろうけど、とにかく借金をする際はビビッターを効かせてあらゆるケースを想定して慎重に考えてしまう小心者の俺(^^;

特に家を買う場合、将来マイホームの資産価値は間違いなく下落するであろう事を想定しておいたほうがいいと思うんだよね。例を挙げるなら「心を病んで働けなくなりローンが返済出来なくなったとき、家を売っても完済できずに借金だけが残る」可能性があるということ。自分が働けなくなる可能性は幾らでもあって、それは何も交通事故だけじゃない。

そうそう住宅ローンの支払い中に万が一自分が死んでしまったら残りの支払いは不要になるけど、これは借金をすることによるメリットと言えそう。自分が死ねばメリットが得られるってのもなんか複雑な気持ちではあるけど、キャッシュで払う人には無い特典なのでメリットと言っていいと思う。

「金利が高かった昔(30年くらい前)に比べて低金利の現在は住宅の買い時」って言うけど、それってホントなの?土地の価格が右肩上がりだった頃と金利だけを比較して今が買い時だなんて言うのはナンセンスだと思うけどね。

あと単純に1ヶ月当たりのローン返済額と家賃を比較して、「家賃はトブに捨てるようなもの」というのも良く耳にするフレーズ。家賃をこれから将来に渡って払い続けるのもリスクではあるけど、家賃と同程度の金額を死なない限りこの先何十年にもわたって払い続けることを今確約してしまう住宅ローンのリスクって相当なものだと思う。

毎月家賃を払う事がホントにお金をドブに捨てるような行為なら、地震で家に住めなくなっても家賃と同程度の支払いを続けることを事前に確約してしまう住宅ローンは、他に例え様の無いほどの愚行ってことになるんぢゃね?どちらも家を買ってもらいたい人の考えそうなセールストークだね、一流プラントエンジニアには通用しないぞ(笑)。

長期ローンとはサラリーマン人生を賭けた「獲らぬ狸の皮算用」。もし数十年掛けて無事ローンが完済出来たとしても、その時に自分はその家を買ったことを後悔てるかもしれないし。そんなことを考えるから俺は未だに賃貸住宅暮らしなんだろーね、以前からマイホームは欲しいと思ってんだけどねぇ...

一方で家を買うことによる色々なリスクを考慮しても、家を買って自分の気に入った家に住むということは素晴らしく価値のあることだと考える人も居るし、それは正しい判断だと思う。俺も以前からもし長期ローンを組まずに家が買えるなら、持ち家を持つリスクを負ってでも自分の家を手に入れたいんだよね。

家を買うことによるメリットも、許容できるリスクも人それぞれ。 ...なので「家は買うべきか、借りるべきか」の答えも「人それぞれ」。ありがちな答えですんまそん。ただ「家は買うべきか、借りるべきか」を考えるとき、借金をするリスクは分けて考えるのがHRC流。

...アタマが悪いので、家を買うこととローンを組むことをごちゃ混ぜで話すと結論が出ないだけだったりもする(^^)