ホイールベース・トレッド比2019年06月17日 23時15分11秒

NA6CE
トヨタのエンジニアはホイールベース・トレッド比が1.6以下というのをピュアスポーツの条件として考えているんだね。こういう縛りが無いとなかなかトヨタには2シータースポーツが開発出来なかっただろうから、結果的には正解だったと思う。ただホイールベース・トレッド比1.6を満たさないからと言ってピュアスポーツじゃないとは思わないけどね、むしろそれ以上に重要な条件があると思うけど。

一番重要なのはメーカーがどういうクルマを作りたいかであって、その実現の為に採る手段の一つとしてホイールベース・トレッド比があると思う。その辺を語らずにホイールベース・トレッド比1.6ありきというのが残念だよね、ある意味実にトヨタらしい。スポーツカーを作り慣れてないエンジニアの発言に聞こえるんだよね、少なくともマツダのエンジニアは絶対にそんな発言しないと思う。

直6エンジンを積むのがスープラで、直4エンジンモデルは別の名前で出すべきだったカモっていう発言もどうかと思う。少なくとも作る側の人間としては問題発言でしょ、俺ならこの発言聞いたらスープラ買う気は無くなる。ピュアスポーツを標榜するなら作り手が考えるベストなパワーソースを積むべきなんぢゃないの?3種類もの異なる仕様のエンジンを積んでる時点で個人的にはピュアスポーツ失格だと思う。

あと気になったのが200㎏重量増の話。現代の要求に対応する為に車重が200kgも増えたらしいけど、200kg重いクルマってピュアスポーツなの?ロードスターは同排気量の2Lエンジンを搭載して300㎏も軽いってのに、なんでスープラは同じ2シーター且つ重量的に有利なクローズドトップクーペなのに1400kg超えちゃうの?個人的にはホイールベース・トレッド比が1.6以下であろうとも、軽量化の不十分なスポーツカーがピュアスポーツを名乗る事に違和感を覚えるけどね。

ちなみにNA型ロードスターのホイールベース・トレッド比は1.6、現行のND型ロードスターのホイールベース・トレッド比は1.54。トヨタのエンジニアが考えるようにホイールベース・トレッド比が小さい方が偉いとしたら、1.39のトヨタiQが一番のピュアスポーツになってしまう(笑)