レストア事業2020年03月16日 23時56分31秒

EUNOS ROADSTER
マツダと言えばロータリーエンジンという時代が長かった。永らくマツダ車の頂点に君臨するのがロータリエンジンを積むピュアスポーツ、サバンナRX-7だった。それだけにRX-7のレストアや復刻パーツを望むRX-7オーナーは多いと思うけど、現実問題としてRX-7のレストア事業をビジネスとして展開するのは難しいよーな気がする。

RX-7はNA6に比べて明らかに程度の良い車両が少ない。元々販売された絶対数がNA6より少ないだけでなく、RX-7がR32と並んで走り屋の人気車種だった事もあって事故車やボディがヤレた車両が多い。NA6のレストアプログラムの適用条件をパスできる車両は少ないと思う。最終モデルとなったFDは程度の良い車両を維持している人も結構いるけど、それでも残存数はNA6に比べると一桁は少ないと思う。

レストアプログラムを開発するとしても、RX-7は対象モデルの選定も難しそう。初代SAをレストアするのがベストだけど、70年代のSAは流石に古すぎてパーツ再生産のハードルが高そう。レストアプログラムとしては生産時期がNA6と重なるFCがベストな気がするけど、2代目という事で中途半端。その多くが走り屋に乗りつぶされていて、程度の良い車両はほとんど残っていない。

最終のFDは2000年代初頭まで生産されていたモデルなので多少インパクトに欠けるのと、ある程度電子化が進んでいる為に電子部品の復刻のハードルが意外と高いよーな気がする。そういう訳でRX-7のレストアはどのモデルも難しそうだけど、可能性があるのはFDだろうね。RX-7の消滅で一旦ロータリーの火が消えるという事もあって、FDの最終型を新車で手に入れて今も大切にしている熱狂的ファンも少なくないし。