シリーズハイブリッド2020年07月27日 23時05分48秒

FIT CROSSTAR
FIT eHEVは走行用と発電用にそれぞれモータ1台、計2モータを搭載するハイブリッドカー(いわゆるシリーズハイブリッド)。ちなみに先代のFIT Hybridはトランスミッションに内蔵された1台のモータで発電と走行を兼ねる1モータ式のハイブリッドカーで、走行はあくまでエンジンが主役だった。7速のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を備えていた。

新型FITのeHEVはエンジン動力をドライブトレインに直結するエンジン走行モード(高速走行時)を備えているけど、それ以外はモータ走行という仕様。街乗りでエンジン走行モードになることはまず無いので、構造的にもドライブフィール的にもモータで走る電気自動車に近い。

eHEVは高速走行時に限ってエンジンを直接動力源として使うんだけど、エンジン走行を高速走行時に絞っているので高速走行用のギヤとクラッチを備えるのみで、多段の変速ギヤやCVTのような変速機は搭載していない。この高速走行用のギヤとクラッチも省いたのがNote e-powerで、走行モードに関係なく常にエンジンで発電してモータで走行する。

ただストップ&ゴーのない高速走行モードではエンジンを効率のいい領域で使うことが出来るので、一度エンジンで発電した電力を使ってモータで走行すると返って効率が悪くなる。Note e-PowerよりもFITのeHEVの方が高速走行時に低燃費に有利な筈で、Note e-Powerはエンジン走行モードを省いた廉価仕様のハイブリッドカーともいえる。見方を変えるとギヤとクラッチがない分、構造がシンプルで重量的に有利(一般走行で有利)ともいえる。

eHEVのようなシリーズハイブリッドはモータ走行がメインになるので、1モータのハイブリッドカーに比べて大型のモータ・発電機・バッテリー等が必要となりコストが掛る。高コストなシリーズハイブリッドはあまり小型車に採用されておらず、これまでは電気自動車リーフのパーツを流用したニッサンのNote e-Powerくらいだった。それが今回、ホンダはFITに新開発のシリーズハイブリッドを採用してきたんだよね。この事実からもホンダにとってFITが重要なモデルであることがうかがえる。

新型FIT早く納車されないかな... まだお金払ってないけど(^^)

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