大人の流儀2012年10月03日 22時19分08秒

シラサギ
生まれて初めて自らの意思でエッセイを読んだよーな気がする。まさか俺がエッセイを買って読む日が来るなんてね、何が起こるかわからないもんだ。著者は伊集院静、伊集院光ではない。著者には失礼だけど、若くして白血病でこの世を去った夏目雅子の旦那さんと言った方が分かる人も少なくないカモ。

特に面白いと感じられる内容ではなかったんだけど、不思議と嫌味に感じる訳でもなく心の中にすっと溶け込むように読めた。著者がこれまでの人生で感じたことがありのままに綴られていて、共感できる部分もあるし、できない部分もある。人にはいろいろな考え方やそれぞれの事情があることを理解した上で、大人たるものこうあるべしといった理想を持って生きるのがカッコいい大人なんだと思う。

夏目雅子さんの事はよく知ってて、亡くなった時の事もリアルタイムで覚えている。体育の授業中に怪我をして、治療に訪れた病院のTVに映るワイドショーでその訃報を目にした。これまで著者の口から語られる事の無かった夏目雅子さんとの日々の暮らしとその最期について、この本の巻末に思いが綴られている。一番心に響いたのはこの巻末の話かもしれないね、確かに伊集院静の生き方はカッコいい。

...もしかして「続・大人の流儀」も買っちゃうのか、自分 (^^;