アイドリング2014年10月02日 23時16分02秒

TODA スライドカムプーリー
バルブタイミングのオーバーラップを増やすと、アイドリングが不安定になってくる。オーバーラップってのは吸気バルブと排気バルブの両方が開いている時間のこと。これはシングルスロットルのエンジンに顕著に見られる現象で、オーバーラップを大きくしすぎるとエンジンをアイドリングさせるのが困難になる。チューニングカーで時々見かけるドロロ ドロロ ドロロとイッちゃってるアノ音。

シングルスロットルの場合、バルタイのオーバーラップを増やすとサージタンク内にエアが逆流してしまう。それが気筒間の吸気干渉を引き起こしてしまい、アイドリングが不安定になる。サージタンクを廃した4連スロットルやキャブ仕様のエンジンは気筒間の吸気干渉が起きづらいので、オーバーラップを増やしてもアイドリングは比較的安定している。

作用角の大きなカムを取り付けるとオーバーラップは大きくなる。作用角は同じでもIn側のバルタイを進めるかEx側のバルタイを遅らせるとオーバーラップは大きくなる。B6のノーマルエンジンのカムシャフトの作用角はIn 236度、Ex248度。バルタイは113-109でオーバーラップは20度となっている。B Specカムシャフトの作用角はIn,、Ex共に250度なので、バルタイ105-105でオーバーラップはノーマルの2倍の40度となる。

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