死刑判決2008年04月23日 22時11分35秒

春の野鳥
山口光市母子殺害事件、無期懲役とした1審判決を破棄して求刑通りの死刑判決。弁護団の非合理的な弁護を一蹴する判決は一般市民の感情を反映したとも思える論理的なもの。特に被告が獄中から友人に宛てた手紙は庶民には理解し難い内容で、それが死刑判決とも無関係ではなさそう。

だけど今回の死刑判決は弁護団の弁護方針の転換に依るところも大きいと思ふ。これまでの供述を翻したのは被告当人な訳で、被告は判決内容を真摯に受け止める必要がある。だけどもし弁護団の入れ知恵で供述内容を翻したとすれば、被告人は弁護団に翻弄されて不利益を被ったことになる。

担当弁護士が安田弁護士に代わった途端に供述が変わったという事実があり、客観的にみて何らかの関係があると考える方が自然。それにしても弁護団が何を言ってもいいという訳では無いんぢゃないの?死刑を逃れるための虚偽供述で被告にわずかながら残されていた情状酌量の余地までもが奪われた訳で、弁護団の責任が問われてしかるべきだと思ふ。

真相は俺には分からないけれど、どこかゲームにも似たやり取りで被告の運命が決まるのは何か間違っているような気がする。いずれにせよ死刑の公算が大きくなってきて、この先被告は生への執着と死への恐怖に怯える日が続くんだと思う。

ただただ感心するのが遺族の本村洋さん、すごく賢い人だと思う。あのTV取材への対応、俺の目には完璧に映る。時に遺族としての感情を表に出し、時に第三者的に冷静な発言をし、またその使い分けに不自然さや嫌味が感じられない。

ネット上には彼のことを非難する人もいるとは思うが、同じ子を持つ親として彼の大人な振る舞いは立派で感銘を受ける。ありきたりの言葉になるけど、頑張って幸せな人生を築いて欲しいと願うばかり。

Nikon D80+AF Nikkor 70-210mm 1:4-5.6
ISO 200, 210mm, 1/2000sec, f5.6, -0.67EV