原子力発電2011年03月18日 23時32分33秒

原子力発電が住民にとって大きな危険をもたらす脅威であることが今回の震災で証明された。見えない放射線の恐怖、福島第一原発は今も厳しい状況が続いているが、こんな非常事態は二度と起こって欲しくない。

枝野官房長官も認めたように、福島第一原発の事故が今後の原子力政策において大きな影響を与えるのは必至。新しい原発の建設は勿論のこと、稼動中の原発も見直しを迫られるだろう。

一方で今回の事故を分析することで、多くの問題点や大丈夫だったことが分かってくる。より安全な技術を開発し、より信頼性の高い原発を作ることも可能になる筈。そうやって新しい技術を実用化し、発展させてきたのが人類の歴史だと思う。

ただいくら安全性の高い原子力発電所を作っても、それを管理、運転していくのが人間である限り、事故が起こらないという保証はどこにもない。今回の事故からもたらされる情報は技術の進展を加速させる絶好の材料となる筈だが、それを社会が認められるかどうかは日本国民次第だ。

一番の問題はこの教訓が風化すること。企業の世代交代は意外と早いし、日本の政府に至っては1年で交代も珍しくない。今回の事故で電力会社や政府の危機管理意識は変わると信じたいが、30年後、40年後まで高い安全意識が継承される組織であることは容易ではないと思う。

これからもっと多くのことを勉強していきたいと思うが、こういった点も含めて個人的には原子力発電の推進には賛成しかねる。