ベータ線熱傷2011年03月24日 23時58分36秒

水色が似合う息子(^^)
180ミリシーベルトの被曝をした作業員がとても気の毒だ。ベータ線熱傷という急性の放射線皮膚障害の一つだそう。作業を終えた後に放射線濃度を測ったと言うから、この関連会社の作業員はポケット線量計(アラーム線量計)を付けていなかったんだろうか?

まさかとは思うが、この非常時にリアルタイム性に欠けるフィルムバッジで作業をしていたのだろうか。冷却装置復旧のためのケーブルの敷設工事をしていたと言うから、協力会社の電気屋だろう。もし放射線の知識を持たない電気工事士を作業に当たらせていたとしたら問題があると思う。

先日、原発従事者の被曝線量上限が100mSvから250mSvに引き上げられた。しかし放射線業務従事者の被曝限度は50mSv/年であり、国内法では原子力関連施設での緊急作業従事者でも100mSvだ。規制値を緩和しても人体の被曝耐性が上がる訳では無いし、日本人が放射線に強い訳でもない。今回の180mSvでの放射線やけどは、規制値の妥当性を示しているように思える。

中国産の冷凍野菜の輸入が急増しているという。もちろん野菜が放射性物質で汚染されたという報道に関連したリアクションだ。つい数年前には高農薬を使った中国産食品の安全性を懸念していたのに、賢い日本国民は今は放射線よりは農薬の方がマシと考えているのだろうか。

どちらが健康に害を与えるのかは分からないが、規制値を超える放射性物質に汚染された食物の摂取は控えることをお勧めする。