規制値2011年03月21日 23時07分37秒

Tortose Museum
規制値って何?
「規制値を超えているが、健康被害は出ない程度の微量の放射線」とか、「規制値を越えているが、食べても問題ないレベルの汚染」とか。国民の健康に悪影響を及ぼさない為に、国の定める基準として規制値が設定されているんぢゃないのか?

専門家と呼ばれる人は規制値がコンサバティブすぎるなど個人的な意見を持っているのかもしれない。だが公に決められた規制値を無視したり、あたかも問題ないようなことを公の電波を使って発言するのは間違っていると思う。

最近、風評被害という言葉を耳にするようになってきた。風評被害というのは規制値をクリアしているのに商品が売れないとか、安く叩かれる場合に使われるべき言葉だと思う。基準値に入っていない野菜や牛乳が処分されるのは風評被害ではない。

風評被害を防ぐには規制値の遵守を徹底するしか方法がないと思う。これから出てくるであろう農産物や海産物の放射性物質による汚染は、規制値に基づく厳格な対応が鍵となる。もし規制値を超えた食品が市場に出回ってしまった場合、規制値をクリアした本当に安全な食品まで売れなくなるだろう。

被曝線量の限度値も然り。先日も「数mSvの被爆は直ちに健康被害の出る数値ではないので安全」と発言している専門家がいた。確かに"直ちに"健康被害が出ることはないと思う。

しかし確率的影響が無視出来ないとの観点から、一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度が1mSvと定められている。むしろ直ちに健康被害が出ないからこそ、規制値を守ることが重要なのだと思う。

規制値は非常時にこそ尊重されるべきだ。